ひとりあやとり

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関ジャニ∞の元気が出るCD!!(本編CD)感想

 

 アルバム買いました。私の好きな関ジャニ∞が戻ってきたよ母さーん!!!!!

 

関ジャニ∞の元気が出るCD!!

関ジャニ∞の元気が出るCD!!

 

 

 

 

 

正直、不安しかなかった。近年の関ジャニ∞はバラエティ面に寄り過ぎていると感じていて、ここにきてまた「関西の面白いお兄ちゃん達」というパブリックイメージを固めようとしているのか...と残念な気持ちに。

おまけに前作がタイトル・内容共に微妙だったので、今回もそんな感じなんだろうなーと思ってました。

ところがどっこい。

なんだ、凄く良いじゃないか!

まさかの良盤。少なくとも前作のガッカリ感は払拭されました。これだよ~、こういう関ジャニ∞を待ってたんだよ!

元気が出る曲もあれば、そうではない曲もあり。面白いアルバムとなっています。でもなんで宇宙服?

 

 

以下、レビューなのか感想なのかよく分からない呟き。

 

 

1.High Spirits 作曲・編曲:Peach

・インスト。とにかくカッコいい、の一言に尽きる。

・最初スーパーで流れてそうだなと思った。にしては激しいか?

・インストといえば8UPPERS収録のOriental Surferが大好きなのですが、あれはウルフルズのギター担当であるウルフルケイスケさん(高槻出身なのですね)が作曲、CD収録の演奏も本人が弾いているので、メンバー本人が演奏するのは今回が初。まさかこんな日が来るとは...

・各人それぞれに見せ場があります。判りやすいのはギター2人、キーボード、ベース、トランペット。ドラムとハープは全体的に響き渡っている印象。関ジャムで定期的に練習してるからか、巧くなっている。トランペットの音色が弱く感じたけどそれでも格段に良くなっているし、特に丸山さんのスラップは唸らされた。恐るべし丸山隆平

・序盤の方にキーボードのみで1フレーズ→トランペットが重なってもう一回、という箇所があってヨコヒナ好きのワイ歓喜

・ギターは上手(右耳)が安田さん、下手(左耳)が錦戸さんという認識で良いのかな?

・次の曲に繋がる構成も◎

・しかし、関ジャニ∞楽曲におけるPeachさんの汎用性な(Disc2含め19曲中8曲関わっている)。一体何者だよ。

 

2.勝手に仕上がれ 

作詞:オカモトショウ 作曲:オカモトショウ/オカモトコウキ 編曲:OKAMOTO'S

・本作のハイライトその1。コール曲。ここから2曲は完全に丸山さんのターン。

丸山隆平の良さが堪能できる一曲。前曲から繋がるイントロ部分のベースから最高。丸山さん本人がベースを弾き、歌唱の出だしも彼。途中に「丸山!」のフリもあるし。しかもどれも素晴らしい。やはり恐るべし丸山隆平

ハマ・オカモトさんのベースも素敵なのですよ。私が彼を知るきっかけになったのは以下の動画。とりあえずご紹介。

 丸山さんにこの曲(2:00~)のベースラインを弾いてもらうのが夢。というか関ジャニ∞にも是非FUNKを歌って欲しい!合うかどうかは分かりませんが。

・さて歌唱部分。「K!A!N!J!A!~」後半怪しい人誰ですかー?先生怒らないから出てきなさーい。

・この曲を聴いて以降、至る所で「ニーニニニー~」が脳内再生されて困ります。

関ジャニ∞の歌割りって良いですよね。どことなくその人っぽい歌詞をその人に歌わせている。今回はOKAMOTO'Sさんがその辺も考えて作ったんでしょうけど。

・歌詞は渋谷さんパートが好きです。「夢の押し売り」って演者側に言わせてる箇所や「後ろのみんなもよく見えてるぜ」からの「それちょっと言いすぎたわ」とか。あと最後の笑いが好きです。この人はこういう歌の表現も上手い。

 

3.がむしゃら行進曲 作詞・作曲・編曲:Peach ブラスアレンジ:YOKAN

 ・31stシングル。ドラマ『地獄先生ぬ~べ~』の主題歌。

・近年のシングルでは一番好き。関ジャニ∞らしい曲。個人的には『前向きスクリーム!』よりこっちの方が前向きになれる。

「君たちが明日の“ヒカリ”だ」ってなんか教師が生徒に送るメッセージっぽくて良いですね

 

4.韻踏ィニティ 作詞:渋谷すばる 作曲:SHIKATA/KAY 編曲:久米康嵩

・マジかよ!曲その1。いやぁ、良い意味で裏切られました。

・前情報が出たとき、一番不安だった曲がこれでした。正直私は渋谷さんの書く詞があまり好きではない(中高生が好きそうな青臭い感じ)、さらにタイトルも当て字をするあたりヤンキーっぽくていつもの感じかなと思ってました。でも良かったです。歌詞はまぁ予想通りなのですが、曲調が良い。まさか和テイストとは。

ゲーム音楽にありそうだなぁ。どっかで似てる曲を聴いた覚えがあるのですが忘れた。

・歌詞はタイトル通り言葉遊び。桑田佳祐さんっぽい。「マミーとダディー冴えパラダイス!」とかまんまサザンの歌詞にありそう。

・最初の吐息誰だろう。何回か聴き直したけど判りませんでした。

・サビ前の「浮気お嬢さん!!」までの流れと最後の「俺らむかしのまんま」からファンに向けてのメッセージ性を感じた。毎回この要素が含まれているので、改めて渋谷さんの書く詞は分かりやすいなぁと思いました。

 

5.バリンタン 作詞:村上信五 作曲:安田章大 編曲:野間康介

・まさかの村上さん作詞。可愛らしい詞を書くことで...!

・村上さんは日常をテーマにすると良さが遺憾なく発揮されますね。『ビースト!!(JUKEBOX〈通常版〉収録)』の語り部分は彼が考えたと聞いた時驚いたものです。

・曲も安田さんらしいPOPな曲調。

・サビ部分でどことなく『LOVEマシーン』っぽいなと思った人は私と同世代

・村上さん作詞ですが、逆に彼に言ってあげたくなる部分もあります。特に2番Bメロとか。

・これはタンバリンを使ったダンス曲なのだそう。タンバリンライブグッズ化クルー?

 

6.強く 強く 強く 作詞・作曲:前原利次 編曲:Peach

・32stシングル。ドラマ『ドS刑事』主題歌。

・ここからは休息タイム。後半に備えましょう。

・単体で聴いたときは特にどうとも思わなかったのですが、アルバムで通して聴くと非常に良いですね。意外とピアノが効いてる。あと各人のコーラスを聴くのには良い。

・今回のアルバムの凄いところは、シングルでは分からなかった曲の良さが分かるようになったということ。これだけでも充分良盤と言えるでしょう。

 

7.スペアキー 作詞:iroha 作曲:マシコタツロウ 編曲:大西省吾

・マジかよ!曲その2。まさかのバラード。そんでもってアルバムタイトルと全く合わない歌詞。思わず笑いました。

・各人のソロ(横山錦戸大倉渋谷丸山安田村上)から最後全員で歌うという流れ。メンバーそれぞれの歌声を堪能するには最高の割り。

・最初は横山さん。やったね!2Bから1Aになったよ!*1 こうして聴くとやっぱり上手くなってるんだなーと感じます。

・続いて錦戸さん。錦戸さんは他の人に比べて分かりやすい感情表現はしないのですが、安定感があるあたり流石としか。

・そして大倉さん。凄く良い!「でも本当は泣きたいほど~」の歌唱が特に良いですね。本当に泣きたい感じが伝わってくる。

・1番のサビは渋谷さん。彼の歌は締まりますね。

・2番出だしは丸山さん。ここで「次は村上→サビ安田だろうな」と思いました。ところが実際は逆。村上さんやったね!2Aどころかサビじゃないか!(())歌唱も良い。彼の歌唱力はJUKEBOX以降どんどん底上げされているように感じます。このまま進化し続けて欲しい。

・ライブでは着替え曲になるんだろうなー

 

8.CloveR 作詞・作曲:GAKU 編曲:Peach

・30stシングル。映画『クローバー』主題歌。

・最初聴いたときは、随分とらしくない曲を歌うもんだなーと笑ってしまいました。歌詞からして嵐とかHey! Say! JUMPが歌ってそうじゃないですか? でも合ってるようにも思えるのは、バンドサウンドが効いてるからかな。

・意外とこれ本人達の演奏でやってみたら面白いんじゃない?と思ったり。

・余談ですが、関ジャニズムのライブ映像を確認したところ完全なCD音源でした。タコヤキオールスターズ(バックバンド)の演奏を期待してたのに、残念。

 

9.ナイナイアイラブユー 作詞・作曲:金丸佳史 編曲:久米康嵩

 ・聴いたときの第一声「シャネルズかよ」

・なんで改名以前の名で言ってしまったのか(後にラッツ&スターに改名)。そういえば正式に解散はしてないそうで。まぁでも色んな意味で復活は無理だろうな...

・この歌唱スタイルはドゥーワップという名前がちゃんと付いているのですが、多くの人は「ラッツ&スターっぽい」と言っています。この曲調といえばこの人達、と思われるラッツ&スターって凄いですね。

・作詞、作曲は金丸佳史さん。『LIFE~目の前の向こうへ~』や『ひびき』の方。

・これも各人のコーラスを堪能できる曲。特に大倉さんの低音。というか大倉さんのおかげでこの曲の良さが格段に上がっている。ありがとう(?)

・横山さんはどっちかというと主旋律よりコーラス向きの声質だと思います。

・どうせだったら鈴木雅之さんに歌って欲しいな。関ジャムゲスト出演はよ

 

10.WASABI 作詞・作曲:田中秀典 編曲:野間康介

・本作のハイライトその2。期待通りのものを世に出してくれました!ここから怒濤の盛り上がりを見せていきます。

・『WASABI』と聞くと同名の映画を思い出すのですが、全く関係ありませんでした。当たり前か。

・作詞、作曲は田中秀典さん。みんな大好き(であろう)『ブリュレ』を作ったお方。今回はそれの進化版、というのが分かりやすいのかな。

「ツンと後引く涙目の恋模様」
甘いだけの関係じゃ成長できないのが人々の常。
ザックリしすぎですが、ザックリそんな辛(カラ)めな話です。

(田中秀典さんのブログより)

田中秀典ブログ 『今日も今日とて自宅待機』

 まさにこの言葉通りの曲となっています。

関ジャニ∞の曲全体に言えることですが、どこか女々しくてやるせない男性の姿が描かれている作品って惹かれます。私がサザンとかB'zが好きなのもそれが理由。そういえばB'zに似た雰囲気を感じます。「なんかコナンの主題歌にありそう」と感じたのはこれか。『ギリギリchop』と通じる物があるかも

・歌唱のメインは渋谷さんと錦戸さん。この感じは久しぶりですね。ここ最近は他メンバーにもスポットが当たるようになり、改めて本当に良かったなぁと思いました。

・特に錦戸さんこういう曲合いますね。本人が持つどことなく不憫な感じが合ってるのかも(錦戸さんごめんなさい)

・2番Bメロ、横山さんの「もうちょっと彼を信じてみるね」という箇所。以前丸山さんが『前向きスクリーム!』のシークレットトークで「横山君に女々しい言葉言わせたら一級品」と言っていましたが、まさに。なんかそれっぽくなる。いいよいいよ~!どんどん言わせて欲しい~!

・冒頭から疾走感があり、Cメロから最後のサビで最大級の盛り上がり。最高。

・ダンス曲なのでしょうが、いずれは『ブリュレ』のようにバンドアレンジもして欲しいな。

 

11.ナントカナルサ 作詞・作曲:谷口鮪(KANA-BOON) 編曲:大西省吾

・分かりやすいバンド曲。でもそこまで激しくなく、BGMとして聴いてもよさそう。

・最初の部分が村上さん、そして丸山さん。レコメンのEDにして欲しいなこの曲。

・アルバムタイトルに沿った曲。しかしテーマとは違いどこか暑苦しさを感じないのは、歌詞と曲調になんとなく悲しさがあることかな。街の風景を見ながら聴くと良いかも。

・私はKANA-BOONさんの曲を聴いたことが無かったのですが、これを機にアルバムを借りようと思いました。こうやって明確に楽曲提供側と歌う側、双方にプラスがあるというのは素晴らしいことですね。

 

12.前向きスクリーム! 作詞:GAKU/渡辺潤平 作曲:GAKU 編曲:久米康嵩

・33stシングル。『オロナミンC』のCMソング。

・歌詞や曲調からなんとなく「前向きになろう」というニュアンスが感じられる曲って実は苦手なのですが、ここまで「前向き!前向き!」と連呼されると一周回ってまぁ良いか、ってなります。この振り切った感じは嫌いじゃ無い。

・メンバーのひょっとこお面欲しいなー グッズ化しよう(提案)

 

13.言ったじゃないか 作詞:宮藤官九郎 作曲:峯田和伸 編曲:大西省吾/Peach

・30stシングル。ドラマ『ごめんね青春!』主題歌。

・歌詞は流石のクドカン節。メンバーの名前が出てきてるのも面白いですね。

・サビにもうちょっと盛り上がりがあっても良かったかなー

・ドラマはリアルタイムで3話くらいまで観ました。いずれ時間を取って全部観たい。

 

14.ふりむくわけにはいかないぜ 作詞・作曲:山口隆(サンボマスター) 編曲:Peach

・実質的に本編の最後を飾る曲。何回でも言いますが、今回のアルバムは最初から通して聴くのが一番良いと思います。『勝手に仕上がれ』から始まり、この曲で本編を締める感じ。恐れ入りました。

・分かりやすくサンボマスター。頭の先から足の先までサンボマスター。彼ら自身のスタイルもこういう感じなので、アルバムタイトルに一番合ってると感じます。

・横山さんの「どこかに落としてしまった忘れ物は ほっとけよ」を聴いて「いや、あなたはほっといちゃだめだよ」と言ってしまったゴメン横山さん

・関ジャムでも思ったのですが、丸山さんとサンボマスターの親和性素晴らしいですね。というか丸山さんと安田さんは基本的に誰とでも合わせられるから凄い。

 

15.元気が出るSONG 作詞・作曲:関ジャニ∞ 編曲:錦戸亮/Peach

 ・マジかよ!曲その3。またタイトルのイメージと合わないものを作りやがって...!

・メンバー全員が作詞、作曲をしています。初回限定盤Aの特典映像を観てから聴くとまた違った評価になると思います。『All is well』(JUKEBOX通常盤収録)と併せて聴いても面白いかも。

・特典映像の中で、今作の主導である錦戸さんが「今回はファンに向けてだけでなく、メンバーに向けてとか幅広い意味で」(意訳)ということを言ってました。最初に曲だけ聴いたときはうーん、と思ったのですが「メンバーに向けて」と考えるとなんとなくしっくりきました。

・錦戸さんが作ったベースとなる音に沿って、メンバーが作詞・作曲をしていく流れ。

(順番としては安田渋谷村上錦戸横山丸山大倉)

・どの歌詞にも作ったその人らしさが出ているのですが、特に明白なのは横山さん。「楽しい時 過ごす人はいた 辛い時 君がいてくれた」十祭の挨拶でも同様のことを言ってたし、割と頻繁にこういう発言をしている気が。本心なんでしょうね。

・ちょっと興味深かったのは村上さん。歌詞は特にどうこう無かったのですが、特典映像の中で「自分のパートは前後の繋ぎだから」と言っててほぅ、となりました。歌詞になるとあまり自分の色を出さない人なのかな、と思ったり。(『バリンタン』もそんなに村上さんっぽさが出ているわけでは無かったので)

・今回のアルバムは、“関ジャニ∞の元気”が出るCDと言った方が合点がいく気がします。『All is well』を聴いたときにも思ったことですが、この人達は不安なのかな。「俺らについてこい!」と言いつつ、ファンの様子を常に確かめているように思えます。でも、その不完全さが愛しい。バカだねー、あなた達が楽しそうにしてればそれで充分なんだよ。私が彼らに対して「ついていく」というより「見守る」という体でファンやってるのは、こういうことなんだろうなー。

 

以上、本編について語ってみました。最後に一言。

これを『関ジャニズム』にした方が良かったんじゃない?

 

 

Disc2(ユニット曲)はまた後日。

 

 

 

 

*1:関ジャム22回より